CSSの一番初めのバージョンにあたる「CSS1」がW3Cから勧告されたのは、1996年のことです。
1996年といえばWindows95が発売されてまだそれほど月日が経っていない時代ですが、その頃からすでにHTMLではWebページの構造を、CSSではページレイアウトを記述するというHTMLから見た目の要素を分離した方法が定義されていたのです。
しかし、その当時主流であったブラウザであるInternet ExplorerあるいはNetscapeにはCSSのサポートは皆無に等しく、CSSの存在が一般化されることはありませんでした。
1998年には「CSS2」が勧告されましたが、その当時もやはり主流であったブラウザはCSSのサポートは著しく乏しく、ここでもCSSは影をひそめることになります。
その後、Mozilla(現在はFirefox)やOperaなどのブラウザがCSSをサポートするようになり、2001年以降、ようやくCSSを取り入れたWebページが作成され始めることになります。
しかしそれでもその当時圧倒的シェアを誇っていたInternet ExplorerはCSSをサポートするようになったものの、そのサポートは不完全なものであり、Webサイトの制作者はCSSを十分に活用することができませんでした。
そして2006年に登場した(日本語版は2008年)Internet Explorerバージョン7からはCSSを十分にサポートされたため、ようやくCSSを活用できる時代が到来したわけです。
このように歴史を追ってみると、CSSの普及が遅れた理由が見えてくると思います。
CSSとブラウザ(特にInternet Explorer)は切っても切り離せない関係なのです。
覚えようと必死で努力しているんだけど
どうしても忘れてしまう…
そんな風に結果の出ない勉強法でがんばってはいませんか?